舞伎



歌舞伎舞踊【茨木】
(河竹黙阿弥作詞・三世杵屋正次郎作曲)
五世菊五郎が「家の芸」として「土蜘蛛」に継ぐものを、と作者に依頼して作られた
演出方法が「綱館」式と松羽目式がある

(渡辺綱が羅生門の鬼の片腕を切り取った譚が題材。長唄『綱舘』をとにした「新古演劇十種」のひとつ)
綱の伯母・真柴に化けた茨木童子が、昔語りなど舞ううち、己が片腕を奪い去る。
片腕だけで舞う演技が見所。

『歌舞伎ハンドブック改訂版』 藤田洋 編 三省堂
『総合日本戯曲事典』 河竹繁俊編 平凡社

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